ネギの街!深谷
地域通貨としてネギーが使える渋沢栄一が今アツイ深谷市。
利根川、荒川の2大河川が流れ、市の総面積のうち田畑が約半分を占めている深谷市ですが、有名なのはネギだけではありません。
ブロッコリーも作付面積では日本1となっており、きゅうりも8位となっています😳
あついぞ熊谷の隣に位置するため熱く、冬はかかあ天下とからっ風で有名な赤城おろしが吹いてくるため風が強く乾燥します🌵
深谷のネギ事情
深谷ねぎの旬
ネギの作付け面積は東京ドーム約100個分で1年中ネギを掘ることができます🗓(夏ねぎ、春ねぎ、秋冬ねぎ)
メインは12月から収穫するネギです😋
寒さにより甘みが乗っておいしいです😋
止まらない病害虫
深谷ではこれほどのネギを毎年作っているので病害虫の被害がすごいです🥲
病気では黒腐れ菌核病や白絹病、軟腐病が流行っています🏥
虫ではクロバネキノコバエ、ハモグリバエ、アザミウマ、アブラムシがたくさんいます🐝
特に黒腐れ菌核病やクロバネキノコバエには土壌消毒という人にも猛毒の、土壌に存在するすべての生物を死滅させる農薬を使用します😇
病害の発生が酷い畑では使用が推進されています🥲
雨風に弱いネギ
怖いのは病害だけではありません🥺
豪雨による水たまりが発生する場所ではネギが腐ってしまいます🥺
柔らかいネギでは腐りやすくなってしまいます🥺
そのため、硬いネギの品種を使うようになります。
ネギは風にも弱いのです🥺
強い風に吹かれるとネギが曲がります⤴️
曲がるとスーパーに並ばなくなるので🥺曲がらないように硬い品種を使うようになります🥺
ここで言う硬いネギとは、食べたときにネギの皮がシャリシャルする噛み切れないようなネギです🥺
ネギの葉が上にピンとしていて密集しているようなものは硬いネギです🥲
ネギを育てやすくしよう!
テーマにあるネギと一緒に蒔くムギは矮性の背丈の小さな品種を使います(実際に蒔いたのはマルチムギ®ワイドという品種)。
主作物と同時に育てる背の低いムギのことをリビングマルチといいます🤔
リビングマルチとは主作物の生育期間中、畝間や通路に他の作物を同時に栽培する方法です。
小さくなるムギをネギとネギの間(畝間)に1条蒔きしていきます。
10a(1,000㎡)あたり1.5kgくらい使います。
ムギを使うことにより
- 土着天敵温存効果(ムギが害虫の天敵の住処となる)による農薬使用量の減少
- 麦の生育中期以降の雑草抑制効果
- 地表面の温度上昇を緩和(夏の暑さに弱いネギにとってのお助け効果)
- ムギの根張りによる排水性改善(水たまりができにくくなります)
これらの効果が期待できます😊
広い面積で栽培ができるネギは手でムギを蒔くと年が明けてしまいます🌅
そこで、種まきごんべえやクリーンシーダーという播種機でムギを蒔いていきます🌱
使用するカートリッジは麦用13008
使用するカートリッジは大麦用AA-12
これらを使用すれば押すだけでどんどん種を蒔いていけます😊
播種後の状態がこちら!
ネギの定植と同時に行います(別日でもOKですがなるべく近いほうが良いです)
蒔いてから10日後には発芽してきています🌱
これが膝丈くらいまで伸びながら、横にも広がっていきます🌱
横に広がったら土表面が影になって、雑草の発芽を抑制して地温の上昇も防ぐことができます😊
欠点もある!
メリットだけではない。デメリットもあります🥲
それは…
ムギが地表にある状態では土寄せができないため、土寄せをする前にはムギをすき込みしなければいけません😨
土寄せとはネギの白い部分を作るために9月以降、ネギが上に伸びていくときにネギの襟元より下の部分を土で覆う栽培管理です。
ネギが伸びては土を寄せ、ネギが伸びては土を寄せるを繰り返すことでネギの白い部分が出来上がります。
ムギが残っていると土を寄せるときに植物体が絡まってうまく土を寄せることができません😱
そのため土を寄せる前に1度耕耘しないといけません😨
これが台風の予報が出てから行うのでは大変なところがあります😨
1度(土寄せ)機械を通せば良いところを、ムギがあったばかりに2度(耕耘、土寄せ)も通さなければ行けないからです😰
ネギの夏越しや虫被害の軽減には良い効果をもたらしますが、暑さが少し収まってくるころ手間がかかってしまうのですね🤔