かわいいタイトル😘
現実はこんな感じです。
現実の畑の写真です📷
収穫適期が完全に終わってしまっているブロッコリーですが、生育がまばらでよくないですね😵
特に悪いものをピックアップ!
何かおかしな部分がありますね🧐
これでわかったアナタはアブラナ博士!🧐
ヒント
正解は・・・根に注目!こぶがあります!
根こぶ病です。
土に潜んでいる「根こぶ病菌」が主にアブラナ科の根に感染して起こる病気です。
こぶの中で菌が増殖して、土の中に放出されます。
こうして菌密度が上がってしまい、次の年もアブラナ科を植えると根こぶ病になってしまいます😰。
防ぐ方法はいくつかあります。
①アブラナ科以外の作物を育てる。
②根こぶ病菌を休眠させたままにする。
③根こぶ病菌を殺菌する。
それぞれの解説です。
①根こぶ病菌は土の中で殻に閉じこもり、休眠(活動停止)しています。菌が感染できるアブラナ科の根が近くに来ると菌が休眠から目覚め、動き出します。アブラナ科の根がなければいい!ということになります。しかし、菌は何年も休眠状態を維持できるため根本的な対策にはなりません。😢
②アブラナ科の根が菌の近くに来ても休眠から覚めないようにする農薬を使います。
粉状の薬を畑一面に撒き、耕耘して土の中全体に薬を行き渡らせます。そうすると菌が眠ったままになるのでアブラナ科を植えても根ねこぶ病にかかりにくくなります。しかし、菌が多すぎる(緊密度が高い)と効果が出にくくなります。
③菌を減らしてしまえばいいんです。根こぶ病菌に対して殺菌効果のある農薬を使います。
オラクル粉剤です!
苗に殺菌剤を溶かした水溶液を吸わせて(灌注)、定植します。キャベツやブロッコリー、ハクサイは30cm×60cmトレーの場合、200~500倍に希釈した液を500mlかけてください。(2020年8月時点)
苗を育てている土に殺菌効果があるため、定植した後も活着(苗が根を伸ばし始める。失敗すると枯れてしまいます。)するまでは根が守られます。これだけでも違います。さらに効果を求めるのであれば②のように粉の薬を畑全面に撒いて、混ぜます。さらにさらに効果を求めるのであれば前作で粉剤の薬を撒き、「おとり作物(一部のムギ品種)」を育てます。おとり作物に反応して目覚めた菌を畑にまぶした粉で殺菌する。という戦法です😲。作物への被害を最小限にするにはこの方法がおすすめです。しかし、おとり作物を育てる期間(約2か月半~3か月)・おとり作物のお金・殺菌効果のある薬代(②の眠らせる薬より高い💰)
たくさん畑がある方はこっち!畑全面、移植栽培の場合は1反(10a)あたり2袋!(2020年8月時点)
オラクル粉剤 15kg根こぶ病は出ているけれども、生育に影響を及ぼすレベルでなければ②の方法でもいいかもしてません。根こぶ病で植物がロクに育たない!となっているようであれば③の方法で確実に菌密度を減らすことをお勧めします!!
「根こぶ」には「根こぶ病菌」による根こぶ病と、「ネコブセンチュウ」によるものがあります。今回のお話は菌によるものです。こぶの特徴(大きいこぶがドン!であれば根こぶ病。小さいこぶが全体的にあればネコブセンチュウ。)からどちらが原因なのかをはっきりさせてから対策を行ってください。
これからの秋に向けて素敵なアブラナ科ライフを!